この記事では、油絵のお題を決めてからキャンバスの準備をし、スケッチをしながら油絵制作を一から学ぶ手順を知ることができます。今回はキャンバスへの下書き方法についてご説明します。

まずは、キャンバスの下地となるジェッソの使い方について説明します。ジェッソとは、キャンバスの表面に色が映えるように下地をつくるアクリル系の液体です。ジェッソでコーティングすることで、インクのキャンバスへの安定、発色の補助ができます。小さなプラスチック容器に少量のジェットを入れて、ハケの絵筆を使って、まんべんなく塗っていきます。水を2割程度加えてから塗ると全体に薄くジェッソで覆うことができます。キャンバスの全体を塗り終えたら乾燥させて仕上がりを確認してください。布のキャンバスに比べて表面が滑らかに見えていれば良いでしょう。24時間以上、乾燥させてから油絵制作に取り掛かってください。

次にキャンバス全体と同じ大きさのノートブックにラフスケッチをしましょう。鉛筆でデッサンをするように、対象物を眺めながら細部までノートにデッサンをしていきます。ペット、花、窓の外の景色など、イメージを膨らませながら絵画の対象物を決定してください。

対象物や構図がわかるように下書きをしたら、キャンバスの上に重ねるように下書きのページをテープなどで四隅を貼り付け、下書きをキャンバスにコピーするため、ボールペンで強めに上からなぞります。

下書きの紙を取ったあと、ボールペンでなぞった線が、黒くキャンバス上に描かれていることを確認してください。これで、油絵の色を付ける前の下準備は終了です。